趣味の効用② 音楽
パソコンに向かっても文章が何も出て来ないとき、私はパソコンにステレオのジャックを差し込みます。
今はネットを通じてあらゆる音楽を聴くことができるから素晴らしい。
高校時代にはまったロックに始まり、半世紀以上に渡ってロック・ソウル・ジャズ・ワールドミュージックを聴き続けてきました。
心酔したアーティストは数知れず。具体的なアーティスト名を上げたらページがいくらあっても足りないくらい。それぞれが奥深い世界を持っています。それらの世界に迷い込み、ますます深みにはまっていく。
ブルーノート・レーベルの１５００番台（名盤ぞろいと言われている）を聴いていると、学生時代の自分がよみがえってきます。
小説を書く、ということは、ある意味、自分が小説の世界に飛び込み、その世界の中で起こったことを読者にレポートするようなことだと思います。その世界に飛び込むのに、音楽というのはとても良いツールだと思います。というより、私の場合、その素晴らしい世界を読者に伝えたくて文字を紡いでいる、とも言えるのですが。
九州文学編集長 木島丈雄