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お知らせ

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AI小説について

AIの小説について少々思うところを書いてみます。
結論から言うと、7月15日の木島さんからの「お知らせ」に触れられておりましたとおりAIに小説書きは無理です。ただし、『今のところ無理』と言っておきます。AIは膨大なデータから収集した良さそうなものを拾ってきますが、それらを組み合わせた文章のハリボテは人の読み物に堪えるものにはならない。九段理恵さんの『影の雨』は95%生成AIが書いた小説として話題になりましたが、読まれた方はおわかりでしょう。しかし、九段理恵さんのAIに小説を書かせるためのプロンプトは面白いものでした。4000字の短編のために20000字のプロンプトが入力された。そこから垣間見えるのは九段理恵さんが小説を書く上でなにを重んじているのか。わたしは、『物語性』だと受け取りました。ただし、この場合に限っての誘導だった可能性もありますが。AIに繰り返し質問を禁じるなど読んでいてAIいじめ?と感じてしまう酷な部分もありますが、それはおそらくAIが九段理恵さんに質問することで方向を探ろうとするのを妨げる意図からと思われます。つまりAIに主体的に小説を書かせるプロジェクトだったからです。しかしAIには肉体がなく感情がない。だから小説を書こうとする動機がない。そもそも読むこともできない。『読む』のではなくただデータの海を検索するだけです。できないことをやらされてけなされたら立つ瀬がありませんね、かわいそうなCraiQ(アイルランド風の読み方でクラックと読むそうです。九段理恵さんがやりとりするにあたって最初にAIに名前をつけました)!でもこういう膨大な積み重ねの中で、AIが人間の求める小説とはなにかを学んでいくのでしょう。つまり小説家がAI小説家を育てるより他、AI小説家は誕生しないというわけです。その先鞭をつけた九段理恵さんはAIにとって最初の師でありましょう。
(九段理恵『影の雨』プロンプト全文公開 https://kohkoku.jp/case01/prompt/

ヘソ天(九州文学同人)

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