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西安城と大雁塔(西安旅行⑦)

西安城の城壁は、世界最大の古代城壁として有名である。城壁は周囲13㎞にも及び、高さ12mに対し、頂部の広さが15mもあり、厚さが高さを上回る程の堅固な城壁で、ここはシルクロードの起点でもある。早速、城壁に繋がる長い階段を登ると、そこから市街が一望できた。城壁の幅は、二車線道路位の広さがあり、自転車やカートで一周する事も出来るらしい。随所にある砦の建築も見事で、砦と城壁が重なる所は、映画やドラマの撮影スポットとして、よく使われるとの事。これらが1300年以上前に作られたと思うと、いやはや中国の建造物に圧倒される思いである。
西安城跡の中央広場に下りると、そこは城壁に囲まれているせいか、特別な空間に思えた。ここに沢山のキャラバンが行き来し、いろいろなモノが売り買いされていたと思うと感慨深い。シルクロードとは、BC114年頃から漢王朝が中央アジアに進出したことに端を発する。東洋からは、茶・絹・磁器などが輸出され、西洋からは、ワイン・らくだ・蜂蜜などが輸入された。古代中国人は、シルクロードを通ってやってきたモノに「胡」をつけたらしい。「胡瓜(きゅうり)」「胡桃(くるみ)」「胡椒(こしょう)」「胡麻(ごま)」など、私達にも馴染みがあるこれらの品がシルクロードからもたらされたと思うと、不思議な気持ちになる。
シルクロードでは、モノだけでなく、文化・宗教など目に見えないモノまでが各地にもたらされている。宗教で言えば、三蔵法師がインドから持ち帰った経典や仏像を保管したとされる、大雁塔も訪問した。大雁塔は、唐の三代目、高宗が生母の冥福を祈る為に建てた塔で、段ごとに高々とそびえ立つ立派な塔である。菩薩の化身とした雁をイメージしたのが名前の由来らしい。この塔は、まさに西安歴史街のシンボルで、その高さ故、どこからでも垣間見る事ができる。
三蔵法師と言えば、女優の夏目雅子さんを思い出す。三蔵法師役の夏目さんが、孫悟空(堺正章)、猪八戒(西田敏行)、沙悟浄(岸辺シロー)を連れて砂漠を旅するドラマの光景が蘇る。主題歌はゴダイゴが歌った「ガンダーラ」。1978年に流行ったこの曲はまさに私の青春ど真ん中。私の頭の中では、当時流行った「ガンダーラ、ガンダ~ァラ♪」の主旋律がぐるぐる繰り返し流れた。「西遊記」の舞台に降り立ったような、そんな気分がした大雁塔巡りだった。

白(九州文学同人)

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