中国西安国際空港にて(西安旅行①)
暑い毎日、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
前回のスリランカ旅行に引き続き、同人の(白)さんが中国西安への旅行の紀行文を寄せられましたのでご紹介します。
数編ありますので、他のお知らせがないときに逐次アップしていきます。
2024年12月、中国西安と福岡が直行便で繋がった。かつての中国王朝、周から唐までの首都、長安と呼ばれたこの西安の地は、シルクロード東の玄関口であり、兵馬俑をはじめ、数々の遺跡に溢れた中国歴史の街である。いつかは訪れたいと切望していたが、その日は意外と早くやってきた。
西安と福岡を結ぶその便を軸に、大手旅行会社が西安歴史ツアーを組んだからだ。世界遺産「兵馬俑」をメインとして「始皇帝陵」を巡り、鴻門宴遺跡にも立ち寄る。次の日は、西安城の城壁を散策し、その後は三蔵法師が経典を収めた「大雁塔」に登り、空海が密教を学んだ「青龍寺」を参拝する。そして、日本の遣唐使だった阿部仲麻呂の碑を訪問し、夜は不夜城の噴水ショーを堪能できる。そんな盛りだくさんのツアー行程を見た途端、私は申し込みのボタンを押した。そうして、2025年6月某日、私は西安に向かって福岡空港を出発した。
15時に福岡空港を出立し、19時前には西安国際空港に着いた。西安国際空港は、2025年2月に第5ターミナルビルが出来たばかりで、そこはとても綺麗で近代的なビルだった。一番驚いたのは、空港内に博物館が造られていた事だ。その西安歴史博物館は、唐時代の建築スタイルが使用されており、屋根の鴟尾も見事で、まるでここだけ唐の時代にタイムスリップしたかのようだった。
私はこの立派な博物館を見上げながら、「流石、歴史の街!」と感嘆せずにはいられなかった。ここには、2700年前、春秋時代の文字が刻まれた打楽器も陳列されているらしい。
福岡も歴史に相応しい遺跡は沢山ある。特に、「大宰府」は古代より要所として語り継がれてきた由緒ある歴史遺産だ。唐に向かった遣唐使は、大宰府を帰着地とした。そして、大宰府は唐からの使節を迎える場所として、外交・文化交流を行った重要な拠点であった。しかし、日本の文化庁は今年2月、この「大宰府・西の都」の日本遺産認定を取り消してしまった。歴史を国際空港から、外に向けて発信していく中国西安に対し、「国内で公が自ら」歴史の足を引っ張る日本。その違いにため息が出そうになったが、気持ちを切り替え、西安ホテル行きのバスに乗り込んだ。