1. HOME
  2. お知らせ
  3. 合評会について

NEWS

お知らせ

お知らせ

合評会について

今回は同人誌につきものの「合評会」について話をしてみます。
「合評会」というのは、同人が集まって同人誌に掲載された作品について意見を言い合う会です。
九州文学の場合、春号、夏号、秋・冬号と年三回の発行ですが、各号の発行日から一ヶ月くらいたった頃(作品を読む十分な時間を考慮して設定)参加可能な同人が集まって、主に作者が出席されている作品について参加者全員に意見をいただきます。(もちろん、「意見なし」も可)
最後に作者に発言を求めます。
「合評会って、なんか怖そう・・・」と思いませんでしたか?
「自分の作品にあれこれケチをつけられて、公開裁判みたいな場で恥をかかされて・・・」なんて。
たしかに、昔はそんな時代もあったようです。同人誌の同人の多くが血気盛んな文学青年だったころには。
しかしご安心ください。九州文学の同人は全員がいい感じで枯れています。(実際に年齢が高い方が多いというのも事実なのですが。)

私が九州文学に参加したての頃、合評会に参加し私の作品が俎上に乗せられる番になりました。
恐る恐る皆さんのご意見を拝聴したのですが、じつは、つくづくありがたいと思いましたね。
みんなが真剣に私の作品を読んでくれているのです。
私が気がつかなかったようなところまで読み込んで、「ここがよかった」と言ってくれるのです。
もちろん、至らない点についてはご指摘を受けるのですが、その点については素直に受け入れます。
あるいは、同意しがたい指摘に関しては、納得しないで自分の道を進む。
じつは、納得しない、という態度も必要なのです。全員の意見を聞き入れていたら、自分の特色がなくなってしまいます。
とにかく、みんな試行錯誤を繰り返している同じ仲間なのですから、同じ道場に通っている修行仲間みたいな感じで、親身になって作者に寄り添った意見をくれるのです。
ありがたいことです。
自費出版をして友人知人に本を配っても、これほど真剣に読んでもらえるでしょうか。
そして、合評会の評価を受けて、次に書く自分の作品がさらに良いものになっていくのです。

九州文学編集長 木島丈雄

最新記事