受賞おめでとうございます
九州文学編集委員の野見山悠紀彦さんが、令和6年度福岡市文学賞(小説部門)を受賞され、3月29日に福岡市において贈呈式が行われました。
おめでとうございます。
選考経過(受賞記念作品集より)
『野見山悠紀彦「源重郎世事手控 袖の下」(九州文學583号)は時代小説である。江戸時代の隠居した同心が主人公。冒頭から小刀を携えて出かける主人公の姿が鮮やかに浮かび、一気に江戸の町へと誘われる、練達の筆運びである。江戸の下町の情緒、同心と岡っ引(親分)との有様、武士と商人、非人と呼ばれた立場の人々など、その時代の身分制度とその中での人々の生業がしっかりと描かれ、心に沁みる作品である。この作品は九州文學に掲載されているシリーズ物で、まとめて読むと一層作品世界が深く味わえるのではないか。』
野見山さんの受賞を励みとして、私たち同人一同も一層精進したいと思います。
九州文学編集長 木島丈雄