世界遺産、兵馬俑(西安旅行②)
ついに来た!世界遺産「兵馬俑」!2200年以上前、秦の始皇帝が、死後までも自身の軍隊を率いる為に作らせた壮大な大遺跡群。夢にまで見たこの地に立てた事に、心が震える思いで門をくぐった。
事前にチェックしたYouTubeでは、通路にまで観光客が溢れかえっており、スマホも出せないほどの渋滞ぶり。しかし、この日は、全中国での大学受験の日。世の中国のお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで観光なんてしちゃぁいられない、と言うこの日を選んで良かった!
観光客は欧米系や日本人が目立ち、地元中国人は若干少なめ。悠々と1号抗に入るやいなや、目の前に広がる圧倒的な迫力!凄い!メディアでは何度も見ていたが、自分の視界すべてに飛び込んできたこの壮大なパノラマ光景に、胸が鷲掴みされる。すべて顔型が違う6000体の庸が整然と整列し、まるで生きているかの様だ。日中友好記念企画で、兵馬俑何体かを九州国立博物館で見たけれど、この迫力は、それとはまったく違う。九博で見た兵馬俑が600倍の規模で整列しているのだ。なんと壮大で素晴らしい光景なのだろうか、と感動する。2200年前の土で作られた兵馬俑を、近代的な屋根が覆い、奥の奥まで広がって見える。このコントラストにまた、圧倒される。
十分に1号抗を堪能した後は、2号抗、3号抗と廻り、傭の修復の様子まで見学する事が出来た。傭には鮮やかな色彩も施されていたらしく、ドイツのチームと組んで、色彩の再現も研究されていた。兵馬俑は、1974年に地元農民が井戸を掘っている時に発見され、それから50年以上経っているが、まだまだ発掘は続けられている。これからも、兵馬俑は世界中の人々に感動を与える事ができるだろう。
ちなみに、私の古代史師匠、河村先生曰く、当時(秦時代)の男性の平均身長は160cm程度。しかし、始皇帝は、強力な軍隊を作る為、180cmを超える偉丈夫な男性を全国各地から選りすぐったのが兵馬俑軍隊との事。そうだとすれば、この軍隊は全国選抜チームという事になる。いつもながらの河村知識を持ち込んでの鑑賞は一味違う。180cmを超える偉丈夫な息子を産んだ母親は、2200年後、このような形で息子の姿が残される事になるとは思わなかっただろうな、と感慨深い思いに浸りながら、いつまでもこの壮大な光景から目が離せなかった。