わたしの書斎
近年になく極寒の冬をくぐりぬけ、ようやく春めいてきた。郷里にUターンして以来初めて裏ボアのブーツやダウンコートを使った。四年ぶりだ。もう要らない気がしていたが捨てなくて良かった。底冷えする夜、エアコンの暖房では足もとが温まらない。火を怖がる性分なので灯油のストーブは買わない。電気ストーブで暖をとるが、これもその場だけの温かさで部屋の大部分は寒いままである。そんな我が家で極楽なのは炬燵。上半身はモコモコに厚着し、足だけは温まる。頭寒足熱と言うとおり、体調が整い、読書や書き物もしやすい。書いたり読んだりするのが好きな同志の方々、もしも炬燵をお持ちじゃないなら是非これはお勧めしたい。椅子に掛けて使うデスク式の炬燵である。炬燵布団を畳んで仕舞えば年中使える。椅子にはハニカム構造の座布団と腰痛防止の背当てを置くのがお勧め。長時間書き物をしていると坐骨神経痛を発症しがち。環境を整え、いざ執筆を!
・・・と、その前に。炬燵で蜜柑、これぞ冬の幸せ。
ヘソ天(九州文学同人)